【雑記】フェミニストの規模を調べる
ただの思いつきで、雑な調べ方です。
学会会員数
学会と言っても当然網羅しているわけではなく、個人的にすぐに思いつたものです。学会名鑑で「ジェンダー」や「女性」で検索すると色々出てきますが、どれも会員数が500人以下のものばかりで、とりあえず会員数が多かったことと代表的だと思われた学会の3つを取り上げます。
日本女性学会
日本女性学会の会員数を調べます。
gakkai.jst.go.jp一般会員の人数は437人でした。団体会員は書かれていません。なお、役員は11人で全員女性です。
ウィメンズ アクション ネットワーク(WAN)
上野千鶴子が理事を務めています。
2015年3月31日時点での正会員は549人で賛助会員は8団体でした。
ジェンダー法学会
gakkai.jst.go.jp 役員は35人で、その内男性が9人で女性が26人です。
個人会員は337人です。団体会員は書かれていません。
SNSなど
はてなブログ
現在(2019/04/30)のはてなブロググループを調べます。
はてなブログの総数は推定19万~24万ブログだそうです。
フェミニズムのグループに参加しているブログは18個です。
フェミニストのグループに参加しているブログは4個です。
全体から考えると、はてなブログ内では、フェミニズム系グループに参加しているブログは全体の0.01157-0.00916%程です。
ミサンドリスト
余談ですが、tyoshikiというはてなブロガーの方によると、はてなにはミサンドリストが多いそうです。
はてなにはミサンドリストが多い。非公開のはてなブックマークで管理していますが、自分が把握しているだけで特に活動的な人が11名、予備軍として40名ほどいます。
ユーザー数など
Twitterの月間アクティブユーザー数は日本で4500万を超えます。
ツイッターのヘビーユーザーは990万人だそうです。
フェミニストアカウント とフォロワー数
目についたフェミスト系Twitterアカウントとフォロワー数を表にしました。Twitterに詳しい人間ではないので、誰々がいないといったことがあるかもしれませんが、個人的に見覚えがあるアカウントです。深く調べると面倒ですし、そもそもフェミニストの面々には詳しくないので、とりあえず、思いついたアカウントを並べました。
Twitterアカウント | フォロワー数(2019/04/30時点) |
小林ギリ子 | 20692 |
マルクス | 12403 |
少年ブレンダ | 9277 |
上野千鶴子 | 57651 |
北原みのり |
17851 |
北村紗衣(さえぼー) | 14692 |
山口智美 | 14311 |
小宮友根 | 8955 |
千田有紀 | 7731 |
牟田和恵 | 6235 |
中野円佳 | 3723 |
小松原織香(font-da) |
1991 |
フォロワーが全員ツイフェミではないので、見積もりは粗い概算になりますが、とりあえずツイフェミの数は多く見積もって1万5000人、少なく見積もって5000人とします。5000人の根拠はウィメンズ アクション ネットワークのTwitterアカウントのフォロワー数が4754人程度ですので。
ヘビーユーザー990万人から考えると、ツイフェミの数は1万5000人の場合、ヘビーユーザー全体の0.15%ほどです。5000人の場合は全体の0.05%ほどです。
追加
忘れてたけど思い出しましたので。
シュナムル | 24198 |
宇野ゆうか | 12171 |
勝部元気 | 10809 |
mucho㌠ | 630 |
シュナムルがさり気なくフォロワー数が多いです。ただ、仮に諸々のフェミアカウントをフォローする人をツイフェミとすると、1万から1万5000人ぐらいがツイフェミの大体の規模ような気がします。2万人フォロワーの壁は厚いみたいです。
雑感
はてな匿名ダイヤリーなどの人気エントリーなどで、度々フェミ系の話題のものがあったりするので、気になって調べてみました。個人的には10万人ぐらいはフェミ勢?なるものがいるのかなと印象がありましたが、フォロワー数でみてみるとずっと少なかったという印象です。
ちょっと前には「保育園落ちた日本死ね!!」がテレビで取り上げられたり、流行語に入ったりしていたので、それなりにいるのかなと思いましたが、結局の所、BuzzFeedやハフポストといった偏ったメディアが増幅させていたのかなと思います。1週間とはいえ、その署名も2万7682人程度でしたし、保育園に落ちた人のフォロワー数も1万人に届かない9676人でむべなるかなといったところです。
そんなことを思っていたら、的確な下のような記事を見つけて、まあそのとおりだなと感じました。
しかし、その後だんだん分かってきたのは、ソーシャル・ネットワーク等でのオンライン政治運動は、見かけの規模と内実の乖離が激しいということだった。Twitterで何万リツイートされた、オンライン署名を何万集めた、といっても、それが政治的に意味ある形での動員につながるかといえば、案外そうでもない。ただマウスでカチカチクリックするだけの、実質的なコミットメントを欠くクリックティヴィズム、スラックティヴィズム(怠惰なアクティヴィズム)ではないか、というわけだ。
思えば、ネットは社会運動にとってはヘリコプターのようなものだったのである。ヘリコプターがあれば、素人でもエベレストの山頂に降り立つことができる。しかし、登山家としての訓練を積んでいなければ、薄い空気にも険しい山道にも対処できず、そのまま立ち往生ということになるだろう。SNSは、社会運動がごく短期間のうちに巨大な規模に成長することを可能とし、それに皆が目を奪われたのだが、実のところ政策目標を実現するにはそれだけでは不十分で、依然として長期にわたる泥臭く粘り強い活動や、逆境に耐えられるだけのリソースが必要なのである。
記事の中では続けて、ネット・ベースの社会運動で成功しているものは、「ナラティヴ」(narrative)「ディスラプティヴ」(disruptive)「選挙/組織」(electoral or institutional)の3つのキャパシティ(力量)があると書かれてありますが、#MeToo辺りのズッコケ具合からして、これからもネットフェミニストはTwitterで日頃の主観的な不平不満を述べつつ、「いいね!」で延々とガス抜きするのが関の山といった印象があります。
付録
個人でフェミ系に批判を加えている人はそこそこいて、よく参照しています。
アンチフェミニズムデータ集
— すもも (@sumomodane) December 21, 2018
-生きやすさ→https://t.co/cRMm05CDec
-恋愛・結婚→https://t.co/zHOyTP2YHZ
-自立心 →https://t.co/z9AbDVhJWc
-性嫌悪 →https://t.co/PLBC5A8NlY
-性暴力 →https://t.co/ToT8i5jlz3
-表現 →https://t.co/J9AonbC7a5 pic.twitter.com/xdXHyjjdGU
なかなか世間では言われないことに言及していたりするのが興味深いです。
例えば、出生率では以下のものがあります。
批判の多いジェンダー・ギャップ指数ではそれぞれのサイトで切り込む角度が異なるのが面白いですね。
そういえば、男女平等のトリレンマなるものも初めて知ったりもしました。
こうやって眺めてみると、ふと神経科学からアプローチするブログは自分の範囲では見つからないことに気がつきました。進化心理学はshorebirdの人が詳しかったり、海外のフェミ周辺は道徳的動物日記の人が翻訳してくれたりしていますね。
男女の脳の性差に否定的な態度を取る人は、ニューロセクシズム関連で例えばリーズ・エリオットの本や記事にころりとやられてしまうでしょうけど、
反対の立場の記事も読んでおきたいものです。